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1月, 2018の投稿を表示しています

究極のバランスを誇るシャーペン ぺんてるのケリー

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昔から文房具が好きだ。 ロフトとか東急ハンズとかに行くといまだにワクワクする。買わなくても楽しい。 そもそも文房具、特にペン類は小学生にあがる歳になればほぼ全員が使い始め、社会人になっても引き続き使うものだ。 「書く」という動作に限定して使うものなのに、 生活における使用頻度は結構高い。 どこかのタイミングで少なくとも一度は気に入ったシャーペンを探す時が来る。自分の場合は小学生の時だった。 理由はよく分からないけど、小学校ではシャーペンがやんわりと禁止されていた。だからみんな鉛筆を使っていた。 でもシャーペンをどうしても使いたくて、隠れてコソコソ使うようになった。 鉛筆のカタチをしたシャーペンが流行っていたくらいだから、他にも需要があったんだと思う。 ことシャーペンでいうと、一世を風靡したドクターグリップ。 小学生には少し高い500円くらいの設定だった記憶があるが、少しずつお金を貯めて文房具屋に行った。 小学生の手はドクターグリップをもつ想定がおそらくないので、大きく太くおよそ見合ってはいなかったのではないだろうか。 それでも良いシャーペンを手にした喜びと、太めでシリコンの付いたグリップが楽しペンを走らせた。 ドクターグリップはわりと長く使った。ただ、使い続けていくと気付く。 シリコンのグリップには皮脂が溜まる。 定期的に洗わないといけないし、やはり劣化が目立ち、変色していった。それが残念だった。 今度はグリップがシリコンじゃないものを選ぼう。 調べなおしてみるとステッドラーの製図用シャーペンが凄くカッコイイし、評判も良いので買ってみた。「925」というモデルだった。 これが自分には合わなかった。 持ち方にもよると思うが、自分の手にはフィットせず、製図用なのでペン先が少し長いのが使いづらかったのだ。なにより細いペンは書きづらいと分かった。 必要程度には太く、グリップはシリコンじゃないもの。 見つけたのは ぺんてるのケリー だった。 発見した時に「コレだ!」とうなるほど、条件を満たしたシャーペン。 今現在コレを何年も愛用している。 黒とシルバーのコントラストは昭和の万年筆を思わせるどっしりとしたアンティークなルックス。持ってみるとちょっとだけ重さを感じ書きやすい。 それにシャーペンなのにキャップ

カバンを傷つけず書類も折れない モレスキンのA4ファイル

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やっと条件を満たすものが見つかった。 普通のサラリーマンではないので、ビジネスバッグなんかは持っていない。 当然スーツ仕事でもないので、私服に合うバッグしかない。 持っているカバンは PORTER のタンカーシリーズやポリエステル製のカバンばかりで、柔らかく軽く丈夫で使いやすいのだが、折りたくないようなものにはやや弱い。 A4くらいの紙ものを持ち歩くには中にハードケースを入れておく必要がある。 このことについて結構長く悩んでいた。 何を選ぶべきか。 よくある半透明でスナップボタンをパチッと留めるハードケース。あれは学生の頃にも使っていた。 みんなも使っていて、それぞれステッカーを貼ったりペイントをしてみたり、それはそれで面白かった。 しかし、ボタンが留めづらく、縫製じゃなく接着なので耐久性は意外と低いのだ。 それに硬すぎると角ができてしまってカバンを傷つけてしまう。それは致命的なので除外した。 いくつか仕切りもほしい。 案件によって層を分けたいし、持ち歩かないにせよカテゴリーを分けておくのに必須だ。 ・ハードカバー ・厚すぎない ・仕切りがある ・カバンに優しい ・紙に優しい ・角が丸い ・長く付き合える ・シンプルで主張しない そんな条件を満たしたファイルが モレスキン のファイルだった。 もともと モレスキン のノートを愛用している。 ごく一派的な「クラシックノートブック」の無地を使い、メモからデザイン案からなんでも済ませている。 カバーはオイルクロスを使った少し革っぽい雰囲気で、中は乳白色の滑らかな中性紙。 どのページを開いてもノド(冊子の中心部分)が書く手の邪魔にならず、ポケットもついて非常に便利だ。 ノートとして考えれば結構高いが、対面して使うこともあるので見栄えとしてもカッコつけられるし、説得力がある。 ブランドロゴも型押ししただけ。シンプルなゴムバンド付きノートのデザインがとても好きだ。 なにより長らく使って分かったことは、 紙しか使っていないのに驚くほど丈夫 だということだった。 ファイル選びに悩んでいた時に「そういえば モレスキン ってファイル出していないのかな」と思い検索してみたら そのノートがまんま大きくなったものが出てきた。 開いてみると馴

持ち物を減らす レアジェムの財布 Brilleaux

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思えば小学生の頃から財布に対して小さくもこだわりがあった記憶がある。 確かあの頃はTMネットワークの真鍮プレートがついたレザーの二つ折り財布だった。でも、思い出してみると、あのレザーは合成皮革だったな。角がボロボロになるまで使い込んでいたから。 カードの収納力とかコの字のファスナーとかブラウンのシボレザーの雰囲気とかが、同年代の友だちの中でも大人びていて気に入っていた。カードポケットには多分カードダスなんかが入っていたと思う。 財布というものは買い換えることが少ない。前まで使っていた財布も8年ほど使ってきた。 財布の選び方には人のこだわりとライフスタイルが映る。 お札を折りたくない人は長財布を選ぶし、そもそも財布を持ちたくない人はジップロックや輪ゴムを使ったりもする。実に様々だ。 カードの数が増えると、どうしても収納力があるものを選ばなくてはいけないし、その分厚みが増していくので、結果ポケットに収まりが悪い。 ジーンズのポケットが大きく膨らむのは不格好でイヤだし、小さなバッグを使うにも財布が入ることが最低条件になってしまう。 そういった 制約は全部カードのせいだと気づいた。 その時、カードを減らして財布を小さくしようと考えた。 お金もあまり持って歩くタイプではなくお札も少ないし、小銭は普段普通に使っていればそんなに増えない。そういった生活スタイルで言っても小さな財布で過ごすことはあまり無理がなかった。 これで中身の整理は終わったが、そのガワをどうするか悩んだ。あんまりラグジュアリーなブランドは自分らしくないし、カジュアルすぎるのも歳に見合わない。分かりやすくブランドものという感じも避けたいので、知名度はなくてもいいので、小さく、収まりが良く、落ち着いた質の良いものを選ぼう。 しかし、なかなか見つからなかった。ちょっと条件が厳しいかもしれない。 そんな時に見つけたのが レアジェム の財布だった。 自分の財布の中身を改めてみてみると半年に1回使うかどうかというカードや、一度しか行ったことのない店のカードなど、日常的には使わないものが多くそれらは全部間引いた。 普段iPhoneを使っているのだけど、Apple PayやSuicaで買い物を済ますことが増え、コンビニ程度なら財布もいらない。ポイントカード類はあまり貯まらないので切り

小室哲哉の音楽と引退

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実は小室哲哉の音楽は自分の音楽好きのルーツになっている。 兄と姉の影響で、随分と小さな子供の頃から少し大人びた、といっても小学生が高校生の音楽を聴く程度だけど、いろんな音楽を教えてもらった。 当然、兄姉の世代なので、自分の世代では周りが聴いていないような音楽だった。 それが小室哲哉だった。 最初に聴いたのはTMネットワークだった。 兄も姉もどちらも小室哲哉を好きだったので、CDがたくさんあったし、音楽雑誌もたくさんあった。 確か「PATI PATI」と「GB」だった。今はどちらも廃刊になっている。 TMはテレビでも見るようなポップスバンドだったが、その頃流行っていた音楽の少し異端な存在だったと思う。 ポップスなんだけど、他に替えがないポジション。多分それは小室哲哉の音楽の吸収と表現によるものじゃないだろうか。 TMが解散した後、今度はTRFが活動しはじめ、誰もが知るような90年中盤のTKブームがやってくる。 80年台までのダンスと違った、今まで日本人に馴染みのなかったダンスミュージックをポップに解釈した「小室サウンド」。 歌モノによる完全なダンスミュージックを日本の基礎にしてしまった。 ジャングル、トランス、ユーロビート、馴染みのないジャンルを輸入し瞬時に定着させた力。こんなことした人は後にも先にもいなかった。 それからの活躍は知らない人はいない。 その少し後に、今も小室哲哉の所属しているglobeがスタートする。コレにハマった。 ラップと歌のスタイルの音楽としてもかなり早い。そして最も成功したグループだ。 世間的にもglobeの小室哲哉、というのが一番定着しているのではないか。 いろんな音楽を経た集大成的なポップスがここに集まっていて、完成度が非常に高い。 徐々に活動が沈静化していくことになるが、後半の楽曲は小室哲哉が本当にやりたかったことにシフトしていった印象がある。 特に上の「genesis of next」はもう知らない人はいないというほど売れた曲ではないけど、ヨーロッパから継承したトランスのエンドレスなDJ的曲の構成は小室哲哉の本領だ。 本当は歌もいらないんだと思う。でもちゃんと歌モノにできる力をもっていたし、セールスにも繋げられる。 この楽曲に関しては、2018年現在の音楽シーンにお

よく聴いた曲 2017年

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自分の生活にとって音楽は欠かせないもの。 歩いていても、車でも、バスも電車も仕事中も、一人の時間は音楽を聴く。高校生くらいの時からそれは変わっていない。 ロック、ポップス、ヒップホップ、ダンス、エレクトロニカ、アンビエント、チップチューン、ソウル、ファンク。 国は関係なく、歌ものかインストかも問わない。 良いなと思う曲の条件があって、「何かが引っかかる」か「気持ちいい」か。 発見とか新しさがあること、ずっと聴けること。メロディーの一部とかドラムの入り方とかなんでもいいから変であってほしかったり、iTunesの再生回数が50も100もカウントするものが望ましい。 2017年は好きなミュージシャンが久々にリリースすることが多かったのでアルバム単位で沢山聴けた。 自分の選ぶものを知ってもらう意味でも、今回その中の9枚を紹介する(順不同)。 Geotic - Abysma Baths という一人でサンプラーを使ってトラックを作って歌も歌うミュージシャンがいる。その Baths がインストでシンプルな曲を作る際に名乗るのが Geotic 。 最新アルバムでは全楽曲が4つ打ちで、今までのアンビエントな雰囲気とはまた少し違っている。 時々ボーカルが入るものの、大半はインスト。音に無駄がなく16小節のルーティンが基本となっている。 彼の作る音楽は日本的和音(和風という意味ではない)を感じる。「ちゃんとココで半音下げて、キックが始まって」といったような心象の盛り上げ方を心得ている。 シンプルなだけあり、どんなシーンでも聴けるし邪魔しないので何回でも聴ける。 【送料無料】 Geotic / Abysma 【LP】 価格:2797円(税込、送料無料) (2018/1/17時点) the band apart - Memories to Go 今となっては日本のロックバンドの曲を聴くことは少なくなったけど、学生の頃からずっと追い続けているのがバンアパ。 クリーンギターでカッティングを多用するフュージョンやAOR的アプローチが得意で、一時期バンアパのフォロワーバンドがやたらいた記憶があるし、ほとんど淘汰されたと思う。結局バンアパには敵わなかった。バンアパより新しいことをするバンドはいなかった。 この

UNIQLOはフリースが最高傑作

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普段、 ユニクロ の洋服はほとんど買わなくなった。 理由は沢山あるのだけど、比較的良質な洋服を選んできたつもりなのでモノの良し悪しを判断する自信があるし、純粋に好きな洋服がそこにないと諦めている部分が強い。 ファストファッションはオリジナルを作ることは少ないし、多くの人に受ける定番品が割合を占める。 悪い言い方をすれば巷で売れているものの焼き直し、良い言い方をすれば万人受けするものこそが絶対である。 それこそ中高生の頃、 ユニクロ が売れだした頃、一番目についた商品はフリースだった。 大人から見てどうだったか分からないけど、 フリースという存在自体ユニクロで初めて知った。 パタゴニア をはじめとするアウトドアブランドのフリースはもっと昔からあったと思う。だけど、冬になれば着る、というものではなかったように思う。 子供だったし初めて買ったフリースも当然 ユニクロ だった。父も母も着ていたし、友だちも着ていた。 雪国に育ったこともあり、そういった環境は普通に見えた。多分、 ユニクロ がフリースで知名度をあげたのならば全国的にそうだったのだろう。 その頃からだんだんとファッションというものに興味を惹かれて、歳をとるに連れて今度は ユニクロ から離れていった。 上に兄弟がいるおかげで中学生の頃から年に2回、東京へ行くのがイベントになっていたので、日本のブランドを直接目でみて手にとって選ぶことができた。裏原宿の行列だって見てきたしA BATHING APEのTシャツだって買った。東急ハンズでありとあらゆる吉田カバンを見て、選び抜いて買った。 そうして ユニクロ は「お金がない時に仕方がなく買うもの」になってしまった。 今もほとんど買わない。 年に1、2度買うものがある程度。例えば NIGO® が手がけたUTでバック・トゥ・ザ・フューチャーのTシャツを家着として買ったし、 KAWS のスヌーピーのぬいぐるみを買った。ここ数年でそれくらいだった。 家で仕事をするようになって、生活が随分と変わった。 打ち合わせや撮影などで外出しない限り、仕事はほとんど家の中。パジャマのまま仕事をすることだってできる。 あれだけ好きだった洋服も買う頻度は減っていた。相変わらず好きではあるが、外に着ていく機会が極端に減った。 じゃあ、冬の家着ってど

Macと相性の良いカードリーダー Cateck

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長年Macを使い続けている。 自分で持つようになって、かれこれ15年くらい経った。 初めて持った頃はブラウン管のように大きく重く、スケルトンや乳白色のモデルが普及していた頃だった。 Macを買う、という行為が「何かを自分で作る」という意味と同義だった頃だ。 イラストレーターやフォトショップをアカデミック版(学生・教員用割引)で買い、まだ覚えたての知識と技術で作りまくっていた。 当時、ローカルなレンタルCD屋でCDを借り、CD-Rに焼くのが趣味と言えば趣味だった。 CDがシングルだったら、コンピレーションのように曲を集めて、簡単なジャケットを作ってコピー用紙にプリントアウトしパッケージしていた。 焼いたCDを友人が聴いて「これ誰?」と興味を持ってもらうのが嬉しかった。 結局その後仕事にもなっていくのだけど、歳をとっていくと使うMacも進化していった。 プラスチック製の筐体も、今ではアルミニウムの削り出しになった。ブラウン管など、もはや若い人は知らないし、重さも4分の1程度、ディスプレイは極薄になった。 どんどんシンプルになっていくMacのデザイン。 どこかのタイミングでCDのドライブもなくなった。今や外部メディアはほとんど不要になっていき、かろうじてSDカードのスロットがあるくらい。 でも欲を言えばCDドライブはまだまだ欲しいし、スロットもSDだけじゃ不足していた。 というのも、自分が使っている一眼レフカメラは、SDカードも使えるがコンパクトフラッシュも使うことができ、メインで使っているのがコンパクトフラッシュだったからだ。 今の時代、一眼レフからWi-Fiを通じて直接スマホにデータを移すことももちろんできるが、Lightroomによるレタッチや、ファイル管理の観点で考えるとほぼWi-Fi経由は使わない。 じゃあ、カードリーダーが必要だな…純正ではSDカード用しか存在していないし…と思い調べていたらかなりアルミニウムの削り出しに近いデザインのものを見つけた。 Cateck というメーカーのもの。ハッキリ言って日本での知名度は低いと思う。 ただ、作っているものは徹底してAppleイズムに寄り添うものばかりだ。特にUSBポートは人気が高い。 必要最小限のスロットがあって、カード差込時には青いランプが点く。 側面