ロンTのススメ ギルダン 6オンス ウルトラコットン 長袖ポケットTシャツ



洋服は昔から好きだけど、ロンTは特に好きなアイテムの一つ。
ロンT好きはいつからだったろうか。
自覚したのは高校生くらいの頃だったか、母と姉とご飯を食べに行った時だ。その席にロンTを着ていった。
たしかビームスで買った2K by GINGHAMというデザイン集団がデザインしたものだ。
それを着ていた時に「アンタいつもロンT着てんね」とちょっと皮肉を込めて言われたのだった。

もっと遡ると中学生の時だ。
ブランドものは着ていなかったと思うけど、アメリカ屋で買ったリーバイスのものは持っていた。
ジャミロクワイのシンボルで「バッファローマン」のプリントが入ったやつ。まだ実家にあるかもしれない。





ロンTを選ぶなら大きめで






ロンTは大人になってからも着続けている。
大抵ボディブランドかドメスティックブランドで、いろんなものを着てきた。
そして自分のこだわりや好みが絞られてきた。

ロンTを選ぶなら大きめでリブ付きが良い。

こないだ、TSUTAYAカードの期限付きポイントが結構あったので、何か安く買えるものないかと思ってちょうど新調したのがギルダンのロンTだった。
しっかりリブがある。付け根がパフスリーブみたいにつまんだような縫製でかわいげがあるのもイイ感じ。
何よりリブがあると袖まくりが簡単だし、内側に何か着た時にはみ出てこないのが良い。





ギルダンの特徴





ギルダンと言えばボディとして(プリントや加工する用)Tシャツの世界シェアトップクラスの巨大メーカーなのだけど、日本ではヘインズやアンヴィルの方が知名度が高い。
特にヘインズは代理店の力もあって日本展開が上手だし、垢抜けた商品も出しているので人気もある。
ところがギルダンは日本の展開が弱い。日本の小さなマーケットに注力しなくても世界のシェアが大きいからだろうか。日本ではどうも垢抜けない印象だ。
だが、その垢抜けない感じも気に入っていた。

ユナイテッドアローズが代理店をする以前のピガールのパーカなんかはギルダンの既製品を使っていたという。
世界中のハイブランドがこのようにアリモノのボディを使った展開をしていることがあるのだ。
その意図は様々だが、ボディブランドを使う利点は「チープでちょっといなたいけど、なんかイイ感じ」な雰囲気が味わえるところにある。





今回買ったギルダンのロンTはまさにその垢抜け無さがあって、いい意味で雑なロンT。
サイズは日本人には合わないし、ザラッとしたコットンを使った海外風味なロンTだ。
縫製も特別キレイなわけじゃない。ホンジュラスで生産しているらしい。
アジア製の安価なTシャツとアメリカ(生産は南米だが)のTシャツ、どちらもクオリティとしては甘い。
しかしながら日本人はアメリカの品質の甘さには許容している感がある。

それはどうしてなのかずっと気になっていた。
今回のギルダンで言ってもユニクロのTシャツの方が遥かに縫製技術は高い。そのユニクロは中国産である。
アメリカの雑な作りを許してしまうのは、アメリカはアメリカなりに頑張って作っていて、ガンガン使ってもらいたい気持ちが感じられる。
基本的にタフな服であり、クオリティを騙そうというきらいがないからだと思う。
そういう国の背景や性格から、メイドインUSAは許されるのだと思う。

さらにコットンに関しては「エコテックス」という規格に準じた保証があり、人体に悪影響のある有害物質は含まれていない。
こういう取り組みはアメリカならではだし、大企業だからこそだ。





ロンTのサイズ選び





サイズ選びは本当に人によって好みが違うので一概には言えないが、ロンTに関してはジャストサイズより大きめが良い。
例えばベルトが見えてしまうとか、腕を上げた時に手首が見えてしまうとか、そういうサイズは選ばない方がカッコイイ。
パンツはスリムかワイドが良い。レギュラーシルエットのデニムとかだと一気にダサくなる。
冬であればインナーにすれば重ね着で裾を見せることもできるし、一枚で着ても背中が出にくく寒い風が防げるのでパジャマにもオススメ。
春以降は一枚でパッと着たい。
僕の場合は2サイズ上げて選んだ(175cm痩せ型でLだと、ちょうど2サイズ程度大きかった)。
年齢を考えた場合はプリントものは避け、胸ポケットがあるくらいの方がニュアンス的には良い。





GILD-T2410は傑作だけど、着る時に注意したいこと





1000円程度のロンTにしては自分の求めるものが凝縮されていた傑作だった。
首は詰まりすぎていないし、胸ポケットもあり、リブもある。
大量生産特有の丸胴という身頃の構造もアメリカンである。
丸胴とは、脇に縫製がない筒状のボディのことで、クビレが全くない。
縫製はところどころ甘いが許容範囲だ。

届いたものを着てみると、ウォッシュをかけていないせいか始末糸や小さな毛玉が付く。
一度水を通さないと色物は着られない。
ちょっと怖かったけど試しにイエローグリーンとブラックを一緒に水洗い→乾燥をしてみたのだけど、縮みはほとんど無かったし、色移りもなかった。

定番品かどうかまで分からなかったけど、トレンドに合わせてサイズを変えながら買い続ければずっと付き合っていけそうなものだ。
今までほとんど着たことなかった色に挑戦できたのもギルダンというブランドのおかげかもしれない。




ギルダンを選んだ理由



最近は自分の洋服選びの基準とはどういうものかを考えるようになった。
昔は欲しいものを買っていたけど、ただ欲しいだけなじゃく、そろそろルーツや使い方を考え始めた。
自分の根っこにあるものは昔からアメリカのモノへの憧れだった。

最初はリーバイスだったし、デニムだった。
カッコイイと思う日本のモノを作っている人もアメリカから影響を受けたものづくりだった。
アメリカのモノとなると先程のようにリーバイスだったり、レッドウィングだったり、チャンピオン。兄のお下がりもそういうものだった。
古着やアメトラのようなコテコテなアメリカじゃなくて、もっと身近にあるようなアメリカ。
例えばホームセンターや田舎のショッピングでも買えるくらい気軽なアメリカ。
普段着として肩肘張りたくない。そういうものが自分には合っていると思った。
その気軽さがギルダンにはあると思ったし、ロンTはまさにそういう感覚がフィットしている。

しばらくこれをユニフォームにして仕事をしたい。










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