CASIOのA-158WEA-9JFをNATOベルトでカスタムする

チープカシオはブームで終わらない




昔からCASIOの腕時計が好き。
ちょうど小中学生頃にG-SHOCKのブームが来た。「イルカ・クジラモデル」なんかが流行ったり「ジェイソン」や「ガンダム」のような相性の付いたモデルも多くあった。友達が腕に付けているとそれに憧れた。ガンダムは確か友達から5000円位で譲ってもらった。

ホームセンターに行けば店端にある時計コーナーに寄って、CASIOのPRO TREKやG-SHOCKをガラスケース越しに眺めていたものだった。
まだまだファッションに疎いこともあって、かっこいいものを身につける行為といえば腕時計だったかもしれない。
誕生日プレゼントにG-SHOCKを買ってもらったこともあるし、恋人からのプレゼントにねだったこともある。もちろん自分でも買った。

大人になって、ちょっとしたプレゼントとして、いわゆるチープカシオを贈ることがある。それこそ、1000〜2000円くらいのものだがデザインがシンプルでかわいいアナログ時計や、いなたいけどそこが良いデジタル時計なんかが多く、更に異常なまでにタフで長持ちすることが評価され、数年前から流行って今に至る。
少しそのブームは落ち着いたが、時計そのものの良さや魅力は全く失われていない。というか一度失っているものなのであまり評価が下がらないかもしれない。

今、実はG-SHOCKのFROGMANがとても欲しいのだが、なんせ昔に比べ値段が高く設定され、5〜10万円もするので、足踏みをしていた。
そうしていると、Instagramの友達が名作中の名作「F-91W」をアップしていた。1000円以下で買えるしょうもない腕時計だが、有名になった「20年雨ざらしだったが全く壊れること無く動き続けた事件」やウサマ・ビンラディンが着用していたこと、時限爆弾にすら使われたことなど、いろんな曰くのある名作である。

なんだかそれに魅せられて、自分用にチプカシ持ってもいいかなと思ったのが、今回の「A-158WEA-9JF」





タフさとチープさのアンバランス




CASIOの時計は何もG-SHOCKでなくても十分タフだ。
もちろん車に踏まれたら一発アウトだし、身につけたまま泳ぐこともできないが、日常生活で雨に打たれたり、外して放り投げたりしても全然平気だし、なにより安いので例え壊れても替えが利く。






ブレスタイプは例えばロレックスやオメガのような重厚感が全くない。ロレックスのブレスを「ジャラジャラ」と捉えるならばこちらは「シャリシャリ」だ。一応ステンレススチールではあるものの、ペラペラでめちゃくちゃに軽い。逆に着用感が少なくそれを良しとしている人も多い。
ただ、個人的にこのブレスをフェイスのカラーに合わせてNATOベルトにしたいと考えていた。そうすることでレトロだけどちょっと垢抜けた雰囲気にしたかったし、身につけた時も楽にしたかった。



カスタムで注意なのは、ベルトの幅と厚み




「A-158WEA-9JF」のベルトの厚みは18mmでいけるというのは調べていて分かっていたが、ベルトが通る隙間がどれくらいのものなのかがいまいちハッキリしなかった。
一説では1.2mmだという情報があったので、1mm厚のベルトならいけるだろうと考え、「NATMK」というメーカーのNATOベルトを選択。

今回とても重要だったのが色だった。
NATOベルトには多くの選択肢があるが、「18mm幅」「1mm厚」までは条件がソートできていた。加えてこの絶妙なベージュともブラウンともブロンズともゴールドとも言えてしまうようなフェイスのカラーに合わせた良い雰囲気の色を「画像」から探さなくてはいけない。

経験上凄く分かることだが、このミリタリーカラーは色の再現が非常に難しい。「カーキ」や「コヨーテ」と呼ばれるカラーで、撮影の仕方では明るいベージュになるし、くすんだグレーにも見える。緑っぽいカーキがベージュに写ってしまうこともある難儀な色である。

NATOベルトを選ぶにも明るめのベージュはチープに見えるので、どちらかというと濃い目のベージュで良い条件のものを探し「NATMK」にたどり着いた。
しかし、問題が発生した。

厚みが許容外で、隙間を通らなかった。

「A-158WEA-9JF」のNATOベルトカスタムに関してはこちらが詳しいので、興味のある人は覗いてみてほしい。

チープカシオのベルト交換!簡単カスタムで革ベルト仕様に大変身

腕時計の構造として、ほとんどの場合ベルトが外せるようにできている。
主にバネ棒式が多いと思う。バネ棒はベルトの付け根に突っ張り棒のように組み込んであり、両端がバネで開く。その棒にベルトを通してあるといった仕組み。
NATOベルトの場合は、既存のベルトを外した後、バネ棒を戻し、隙間に滑り込ませる装着方法なのだが、「A-158WEA-9JF」には1mm厚では厚過ぎた。

しかし、せっかく買った良い色のベルト…しかも1mm以下の厚みとなると今度は薄っぺらすぎて想定していた雰囲気も遠ざかる。
もしかしたら、ベルトを重ねた上でバネ棒を戻したらくっつくかもしれないと思って頑張ってみたら、超ギリギリなんとかなった。




完成したものがこちら






この色の組み合わせは、実はAmazonで見たレビューが元になっている。
その方のカスタムはとてもキレイに見えた。その方のベルトはどちらかというとグレーベージュ系で、女性らしい雰囲気にまとまっていた。
僕の場合は、ミリタリー調にも見えるようなほぼ同色の選択で、これも女性が付けたらかわいいし、付けている人がいたら「やるな」と思ってしまうかもしれない。
色がキレイな時計なのでクリーンで上品にまとまる。

手首が細い人はベルト先が余ってしまうと思う。先端はバックルの外から内に差し込むとキレイに収まるので試してみてほしい。
ケースは小さく33mmほどしかないので、女性が付けたら大きさ的にはちょうどいいし、男性がつけるとロレックスのエアキングみたいなサイズ感になる(と言っても最近のエアキングは大きいけど)。






NATOベルトの魅力とは




他の時計でもNATOベルトを愛用している。なんせつけ心地が良いし、ブレスだと汗をかくとベタベタに濡れる、革だと傷むし匂いも気になる。ナイロンベルトはその辺りが解消される。丸洗いだってできる。
見た目に及ぼす影響も大きくて、軽妙に見えつつそこまで崩れないのでジャケットにも合うし、シャツにも合う。軽いので今回のようにケースが薄くて軽いモデルの利点を損なわない。
チプカシを持っている人なら、NATOベルトカスタムを強くおすすめする。

ただし、無地であることを絶対条件とするべきだと思う。
とりわけフェイスカラーやケースカラーに合わせるのが良い。
柄物がたくさんあるけど、そのどれもがおっさんセンスになりすぎる。ワンポイントものもやめた方がいい。せめて王道のストライプで抑えておくのが無難。











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