カメラマンにうってつけのタクティカルブーツ hobo×Danner Tachyon6

街から山まで対応する撮影用の靴を求めて




カメラマン業もしている自分にとって靴選びは結構重要。
普段は店や街で撮影することが多いが、それ以外に自然の中で撮ることもある。基本的にスニーカーを履いているので動きやすく疲れにくいのだけど、汚れるのは嫌だし傷つけるのも避けたいので、なんとなく「汚れてもいいや」と諦められるスニーカーで臨んでしまう。
ブーツという選択肢はアリっちゃアリだが、ちょっと大げさすぎるし重いし面倒だしでなかなか食指が動かない。多分、カメラマン業がアウトドアだったり海外がメインになるとそれも良いのかもしれない。でもそこまでではない。
その中間的なものが理想的で、ピンポイントだったのがhoboがDannerに別注した「Tachyon6」だった。






タクティカルブーツのTachyon8をアレンジした名作




ベースとなっているモデルTachyon(タキオン)はDannerが作ったタクティカルトレーニングブーツ。
タクティカルトレーニングブーツとは軍において実地トレーニングに使うためのもので、軍に要請されて作ったのをオリジナルモデルとし、別注では8インチのハイカットブーツだったものをタウンユース用として低めの6インチに変更し、ライニング(裏地)を排除して軽い履き心地にしてある。
公式によれば「瞬発性、走破性、機動性を考慮し、軽量かつ通気性に充填を置いた設計」とのことだ。ソールはDannerオリジナルのスニーカーソールで、グリップが効いている。当然ソール交換はできない。

アッパーはスエードに似た「ラフアウトレザー」で裏革を起毛させ毛並みは整えていないため、名前の通りややラフな革質である。部分的に摩耗に強いナイロンを配置し、通気性と柔らかさを確保している。
ミリタリーらしいなと思うのが、レースホールに「スピードレーサー」を採用している点。スピードレーサーはシューレースを解くにも縛るにも簡単になり、すぐに着脱が可能になることですぐに出発ができるディテール。
また、ブーツと違い、クッション性の高いインソールも付いている。

防水性はないものの、強く、軽く、ファッション性にも優れたこの別注は2017年春に初登場し、即完売した。2018年にグレータイプが再リリースされ、こちらも即完。





球数の少ない靴だけに、中古市場で見つけたら即確保せよ




以前の仕事では初代別注のTachyon6をバイイングし販売していた。
hoboはnonnativeと同じくTNPという会社が運営しているブランドで、本来カバンがメインのブランドだが、デザイナーの趣味もあってこの別注が実現した。デザイナーの朝倉さんはアウトドアに精通しており、Danner愛用者だった。Danner Lightなども別注済み。
スニーカーとブーツの中間であるこのモデルに注目したのはファンならではの目線かもしれない。

スポット商品(シーズンコレクションとは別のオーダー)だったので、卸ではオーダー数が制限されており、バイイングできたのも数点くらいだった記憶がある。
僕の推測だがこの別注はおそらく一回に300〜400足くらいではないかと思う。それでも多いかもしれない。自分用も欲しかったが、お客さん用に回してしまったため、手元に残らなかった。

履き心地も良いしベージュのレザーの雰囲気も良く、親ブランドのnonnativeの世界観にもマッチするためhoboファンじゃなくとも需要が大きかった。だから、別注があったらすぐに確保すべきモデルなのだ。

このブーツがどうしても欲しくて、たまに中古市場を調べてみたりするのだが、全体数が少ないせいかあまり出回らない。そうこうしている内に発売から1年以上経ってしまったが、ようやくマイサイズの新品を発見、即確保となった。しかも安かった。





タフでスマートで汚れても気にしない




Dannerが生産している軍用シューズなだけあって、ブーツでなくても丈夫にできている。
履き口となる「筒」の部分は足首にフィットする細身の構造で、細身のパンツに合わせても大丈夫。寒い季節だったら厚手のソックスを見せつつでも良いし、スラックス調の小奇麗なパンツも良いだろう。
こうしたスエード、ラフアウトのレザーで、しかもベージュやコヨーテカラーというのは仮に土やホコリで汚れてもさほど気にならず、それすら味のひとつとして捉えられるのが良い。
デザイナーの朝倉さんがテストを行っているだけでなく、フォトグラファーの佐藤健寿さんが色々な場所にこちらを履いて撮影していることを考えれば、様々な環境でも問題なく履けることは実証済み。

今後まだ色違いの発売があると見込んでいる。なぜなら、インラインモデルのTachyon8ではブラックが存在しており、別注ではブラックは出ていないから。
コヨーテ、チャコール、ときたら2019年あたりにブラックがあると踏んでいるので、その際はしっかり購入しようと思う。






thathobo.com

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